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Final Stage 第7章:愛をするということ

Autor: 相沢蒼依
last update Data de publicação: 2025-12-16 06:09:11

就職試験から1ヶ月後、内定の通知がアパートに届いた。

大判の封書を開けて、書類の中にある『内定』という文字をじっと見つめる。これから先、事件や何か不測の事態が起こらない限り、内定が取り消されることはないだろう。

「……お父さんが裏から手を回さなければ、きっと大丈夫なハズなんだ」

俺が小さい頃、休みの日があると自分の膝に乗せて、会社の出来事を面白い物語仕立てで、延々と楽しげに聞かせてくれた。

小さな俺には意味の分からない単語が時々出てきたので、はてなマークを頭に散ばせていたけど、それでも楽しそうに語ってくれるお父さんの姿が見られて、とても嬉しかったという思い出が胸の中に刻まれている。

だからこそ小さいうちから、父さんの会社で働きたいと強く思っていた。

しかしながら大きくなっていくうちに、いろんな方面に興味を持った結果、夢にズレが生じてしまったんだ。

島で働くと言ったときに見せたお父さんの顔が、とても悲しそうに感じたのは気のせいなんかじゃない。そして問題はそれだけじゃなく――。

「……穂高さんはどうして、実家について訊ねてこないのか」

俺が口を割らないと、イジワルなこと
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  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   蒼い炎16

    突然かけられた声にも驚いたけど、愕然とした井上さんの視線にどうにも堪えられなくなり、アキさんの身体の上から飛び退いた。「ち、あき……千秋、ちあきっ」 そんな俺を無視して居間の入り口から動かずに、頭を抱えて体を震わせながら必死に声をかけ続ける姿に、次第に自分がしてしまった行為が飛んでもないことだと知り、自然と歯がガチガチと音を立てて鳴り始めてしまった。「千秋? 千秋……返事をしてくれ、ちあきぃっ!」 大きな声をあげながら家の中に足を一歩踏みしめたのを見て、思わずアキさんの肩に縋りつき、ぎゅっと抱きしめる。「アキさんは……アキさんは俺のモノだっ。絶対に渡さない!」 アキさんを離さない、離したくはない――たとえそれが恋人の井上さんであっても!「可哀想なヤツだな、君は。一番大切な人の変化にも気づけないなんて」「えっ!?」 何のことだろう――?「千秋の顔をよく見てごらん。俺たちの知ってる、千秋の顔じゃない」 低い声で告げられた言葉に、ゆっくりとアキさんの顔を見つめた。「!!」(な、んだよ……誰なんだ、この顔は――目の雰囲気が違うだけで、まるで別人に見えてしまう)「君のしたことで、千秋の心に傷が付いたんだろう。それだけじゃない、君の想いが彼の全部を焼き尽くしてしまったんだ」「俺の想いが、アキさんの全部を壊し、た……?」「ああ。千秋からいろいろ聞いてる。君が言ってた蒼い炎のことだ。普通の炎よりも温度が高いからそういう表現を使ったと思うのだが、俺からすると狂う方の狂気にしか見えないね。その高い温度で、何でも溶かせてしまうんだ。自分の中にある冷静な判断力を溶かして失わせ、終いには愛する千秋まで壊してしまったのだから。君の想いは、狂気であり凶器だと思う」 そんな……そんなのって、じゃあ俺のしたことは、アキさんを破壊する行為だっていうのか!?「きょうき……俺の想いが……大事なアキさんを、壊して、こわし、そんな、の……違ぅっ!」 アキさんの肩を掴んでいた両手が、力をなくして震えていった。というか、この身体に触れていちゃいけない気がして、頭を振りながら慌てて飛び退き、距離をとるしかない。目の前にある現実と井上さんに告げられた言葉が、ずしんと重く心に圧し掛かった。「こ、んなの、望んでない……無視して欲しくなくて。知って、欲しかっただけ……なのに。俺の

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   蒼い炎15

    「へぇ、答えてくれないという事は、そうなんだろうね。いっその事、えぐっちゃおうか?」「くっ!?」「それとも俺が噛み取ってやろうか? どっちがいい?」 アキさんの顎を掴んで正面に向けさせると、ふわりとした笑みを浮かべた。その嬉しそうな表情に、胸の奥がきゅっとしなる。「竜馬くんの好きにしていいよ。俺は構わないから」「何、強がり言って――」「竜馬くんが何らかの手を使ってそこに傷を作っても、大きくなればなる程、穂高さんの付けた痕が大きくなるんだから」 その言葉に、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。もしかして今から俺がやろうとしていることは、同じことなんじゃないだろうかと思わされてしまった。 アキさんを抱いてしまったら、アキさんの中にある井上さんが今まで以上に光り輝いて、大きくなるのかもしれない――その証拠にこんな状況だというのに、さっきから落ち着き払っている様子も、何だかおかしい。「何で、そんなっ平然と――」(乱してやる……。そして穢してやろう。心の中の井上さんが大きくなる前に、俺に溺れさせちゃえばいい!!) 両手で顔を押さえ込み、何かを言いかけた口を強引に塞いでやった。無抵抗でいるアキさんの舌を、ぐちゅぐちゅを吸い上げてみる。「ぅうっ!? やぁっ…あっ」 嫌がったのか感じたのかは分からなかったけど、反応してくれたことにほっと胸を撫で下ろした。もっと感じさせようと、両手を使って身体のあちこちに触れてやった。「んっ、ぅ、っ……」「吸いつきたくなるような、白い肌をしているね」 首筋をなぞるように舌を這わせて、アキさんをじっくりと堪能してみる。縛り上げられていても、もっと抵抗するだろうなって俺の中では思っていたのに、まるで進んで身体を提供してくれる姿に、どんどん責めたくなってしまった。 キレイな色をした乳首にねっとりと舌を這わせてやると、ピクピクッと身体を震わせた。「へえ、男でも感じると乳首って勃つんだ。アキさん、気持ちいい?」 感じさせるべく執拗に舌先で転がしつつ、反対の手で残っている部分を摘んで可愛がってあげる。「はぁはぁ……っ、あ、ンっ」「恥ずかしがることはないよ、こんなになってるんだし。もっと声を出して」 そう告げた途端にぎゅっと目をつぶり、顔を背けて唇を噛み締めた。「それって井上さんに、操を立ててる感じなのかな。彼以外

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   蒼い炎14

    つま先を使って抜き足差し足で忍び寄り、台所に立ってる細身の身体にぎゅっと抱きついてあげた。「なっ!?」「待っていられなくて、勝手に上がらせてもらっちゃった。お水、ありがとアキさん」 肩に顎を乗せてお礼を言うと、くちびるが見る間にぶるぶると震えだす。今直ぐにでも塞いで、その震えを止めてあげたいな。「はっ、放して、よ……。お願ぃ、だから」「そんな風に震えながら掠れた声をあげてくれるなんて、まるで感じてるみたいに聞こえるね」「ちがっ……。そんなんじゃ、な――っ!?」 ふふっと笑いながら、傍にあるふっくらした耳たぶを口に含んだ。柔らかくてしっとりしているそれに、どうにかなってしまいそうだ。 荒い呼吸を繰り返す身体を手早く反転させて向かい合う形にしたら、悲しげな色を宿した瞳が俺の顔を捉える。見つめられるだけで、体温が一気に上がってしまうよ。「もう誰にも邪魔されない。俺だけのモノにしてあげるアキさん」「それは……きっと無駄だよ。そんなことをしても、俺の心は手に入らない。むしろ君を、どんどん嫌いになるだけなのに」 静まり返る家の中にアキさんの声が響いた。自分のすぐ傍で告げられた言葉だったけど、ほぼ泣き声に近くて所々聞き取りにくかった。だからこそ、しっかりと耳を傾けたんだ。心と一緒に――。「嫌いなんていう、生ぬるい感情は嫌だな。むしろ憎んでくれて構わないよ」「えっ!?」「だってその方がアキさんの心の中に、深く深く残るでしょう? 真っ黒い影になって、井上さんという光を覆い隠す存在になるんだ」 漆黒の影になって心の中で光り輝いているであろう井上さんを飲み込み、忘れられない存在になってやる。「……可哀想な、ひと……」 切なげな表情をしながら、じぃっと俺を見つめたアキさんに、一瞬だけ息を飲んでしまった。(何で……なんだ――どうして!?)「こんなときまで、変な優しさをかけないでよ。自分が今、どんな状況なのか分かっているよね?」 動揺を悟られないように彼の腕を掴み、力任せに引っ張ってその場に押し倒してやる。どこか打ったのか、痛そうな顔を見て躊躇ってしまった。 ゴメンって、声をかけようかと思ったけれど――さっきのアキさんのように変な優しさをかけると隙を与えてしまう恐れがあると考えて、すかさずその身体に跨った。「その泣き顔を悦びに変えてあげる。いっぱ

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   蒼い炎13

    生暖かい風が吹く中、コンビニの外で350mlの缶ビールを開けた。ちょうど3本目を飲み終える頃にアキさんが外に出てきて、俺の姿を見た瞬間にぎょっとした表情を浮かべる。 ただ待っていただけじゃなく、飲んでいるという事実に面食らったであろう。「お疲れ様ぁ、アキさん。待ってるのが寒くって、こんなところで宴会しちゃった」 大きな声で話しかけたのにそれを無視して、脱兎のごとく駆け出した彼を追いかけるべく、転がしていた空き缶を手早く拾い集め、外にあるゴミ箱に捨てて、その背中を追いかけた。「うわー、飲んでるから追いかけるの、結構つら~……」 追いかけるアキさんの背中が、右に左によく揺れる。って俺が揺れてるから、そうなるのか。ちょっと飲みすぎちゃったな―― 若干の気持ち悪さを抱えながら、走ること数分。そうこうしている内に、もうすぐアパートに到着してしまう場所に差し掛かった。(――仕掛けるなら、今だろう……) 目をぎゅっと瞑り、思いきって転んでやった。ズシャッ! なぁんていう、大きな音までオマケでつくとかラッキー。「いったぁ……」 あまり痛くはなかったけど、転んだことを大げさにすべく大きな声で言い放つ。否が応でも、アキさんの耳に届いただろうな。 顔を歪ませて必死に笑いを堪えていると、アキさんが渋々といった感じでやって来て、俺に向かって手を差し出してきた。「大丈夫?」 まんまと騙されてくれたことに思わず笑い出しそうになり、慌てて顔を背ける。口元を押さえて、何とか微笑を隠した。「……あまりにも惨めな姿に、仕方なく手を貸してくれる気になったの?」 笑いを堪えているので、必然的に声色が震える。それが迫真の演技になって、彼に伝わったかもな。泣いていると思ったかもしれない。「そんなこと……ないよ。だって友達だし。俺たち……」 アキさんはどんな顔して、それを言ったんだろう。優しいくせに残酷な人だ――だけど俺は愛おしくて堪らない。「っ……なんで……なんで友達以上になれないんだよっ!!」 もしも願いが叶うなら井上さんよりも先に、アキさんに出逢いたかった。先に出逢っていたら、もしかしたら俺に恋していたかもしれないよな。「竜馬くん、お酒あんまり強くないのに、飲み過ぎたみたいだね」「何度となく告白してもスルーしたアキさんから、そんな風に優しい言葉をかけられるなんて

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   蒼い炎12

    *** あの後――『押し付けられる想いは、迷惑にしかならないよ。それに今みたいに抱きついたり嫌なことをするようなら、俺にも考えがあるから』 というアキさんの考えを読み、バイトをしている店の外で待ち伏せをしてみたり、その帰りをただ背後をついて歩いたり、他にもアパート前で待ち伏せして、姿を現すだけにしてみた。 バイトを終えて疲れて帰ってくる彼のストレスを考慮したら、張り詰めるような緊張感が続くのは、せいぜい1週間から10日くらいだろうと予想を立てた。まあどんなに長くても、俺のこの想いは簡単に消えるものではないけれど。 そんな自分で予想したアキさんの精神力がどれくらい持つか、先が見えないものだからこそ楽しみもあって、怯える彼の背中を窺いつつ、必死になって隙を探した。 しかしながら当然というか思っている以上に彼のガードが固く、そういうところがアキさんらしいなと毎回微笑んでしまう俺は、相当逝かれてると思う。 だけどそれも、今夜で終わりにしてあげるね――。この手を使って、アキさんを俺のものにしてあげる。どんなに逃げても追いかけて、ぎゅっと抱きしめてあげるから、楽しみにしていてほしいな。「アキさん、大好きだよ……」 彼に恋人がいても気にしない。絶対に俺のものにしてしてみせる! たとえそれがアキさんに嫌われる行為になったとしても――。「俺の想いをアキさんに伝えるために、やらなきゃダメなんだ!」

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   蒼い炎11

    *** 出口のない迷路を、当てもなく彷徨っているような感覚――アキさんを追いかけたところで困らせてしまうことが分かっているのに、追いかけずにはいられない。心の中で燻っている、蒼い色をした残り火がある限り……。 コンビニの影に身を潜め、壁に寄りかかりながらアキさんが出てくるのを待っていた。 ここに到着したときに見た店内で働く様子は、笑顔を絶やすことのない楽しげな感じで、自分と一緒にいるときとの違いに、正直ショックを受けてしまった。出待ちを躊躇うくらいショックだったのにそれを押し留めたのは、胸の中でちりちりと燃えている蒼い炎だった。「……井上さんに負けたくない。俺だって、アキさんが好きなんだから」 拳を握りしめて空を仰ぎ見た瞬間、従業員出入り口の扉の開く音が耳に届く。物陰からそっと窺ってみたら、外の寒さに身を縮込ませながらも、柔らかい笑みを口元に浮かべるアキさんがそこにいた。(君を振り向かせるために、俺はここに来たんだよ――)「お疲れ様、アキさん」 大きな声で言い放ちながらコンビニの影から突然出てみると、一瞬で表情が変わった。大きな瞳をさらに大きくして、俺をじっと見つめる。 アキさんに見られている――そう感じるだけで、胸がいっぱいになるな。「な、んで?」「何でって、それは俺が言いたいよ。いきなりシフトを変えちゃうんだもんな。大学だって逢うのは稀なのに、ここでも逢えないとなったら、アキさんの帰りを狙うしかないじゃないか」 井上さんから君を奪うには、少しでもいいから接触しなければならない。俺の存在をその身に感じて、たくさん意識してもらわねばならないからね。「ハハッ、すっごく驚いた顔してる。大丈夫、安心して。夜道で襲ったりしないから」 とりあえず、何もしないことをアピールしてみた。「と、当然だよ、そんなの……」 顔を引きつらせつつじりじりと俺との距離をとってから、逃げるような足取りで歩き出すアキさんの横に並ぶように、同じように早足で歩いてやる。「俺ね、アキさんが大学構内の階段下で電話してるの、こっそり聞いちゃったんだ」「!!」 微妙すぎる表情を浮かべていたからこそ、思いきって大学構内の話を投げかけてみた。「『愛してる、穂高さん』って言ってるのを聞いて、すっごく妬けた。井上さんが羨ましくなった。だけどね……」 俺の言葉に恐るおそるとい

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   想いを重ねる夜17

    *** 穂高さんの作ってくれた朝ごはんを揃って食べてから、お父さんをフェリー乗り場まで見送るために家を出た。見送ると言った矢先に「そんなのいらん!」と怒りを露にしながら、頑なに抵抗する言葉を発したお父さんを見て、穂高さんはカラカラ笑いだす。「千秋と同じように、強がることを言っているお父さんを見ていると、思わず愛着がわいてしまいます」 なんてサラリと口にしたお蔭で、お父さんは心底嫌そうな表情を浮かべて、むっつり黙り込んでしまった。 これにより口の達者な元ホストには、親子そろって勝てそうにないことが、嫌というほどわかった。「穂高さんってば、怖いもの知らずというか、本当にすごいと思う」

    last updateÚltima atualização : 2026-03-30
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   想いを重ねる夜19

    「いっ……ほっ、あ~~~っ、めんどくさいっ!」 忌々しげに顔を歪ませながら苦悶するお父さんに向かって、穂高さんは朗らかに笑いながら話しかけた。「なにか言いたいことがあるのなら、きちんと名指ししたうえで仰ってください。それ以外ではお受けできません」(うわぁ、ここにきて穂高さんのワガママが炸裂なんて、間を取り持つ俺の気持ちを考えてほしいよ……) 苛立ちや困惑などなど、目に見えないそれぞれの空気が三人に流れたが、お父さんの盛大なため息がそれを無にした。怒鳴られる合図にもなっているそれに、俺は自然と身構えるしかない。「いいか、よぉく聞け! 千秋は大事な息子だ。それは俺だけじゃない、紺野一族

    last updateÚltima atualização : 2026-03-30
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   想いを重ねる夜16

    *** 朝目覚めると、穂高さんがいつの間にか帰っていて、台所にて忙しなく働いていた。「おはようございます……」 寝ずに帰って来て、そのまま朝ごはんを作らせていることに、申し訳なさを感じながら、大きな背中に思いきって声をかけた。穂高さんは包丁の動きを止めて振り返り、満面の笑みを頬に浮かべつつ、晴れやかな声で話しかける。「おはよう千秋。昨夜はお父さんと、たくさん話ができただろうか?」 瞳を細めながら訊ねられた言葉に、俺はうっと口ごもるしかない。 せっかく穂高さんが気を利かせて、お父さんとふたりきりにしてくれたというのに、お互いわかり合えぬまま、会話が終了してしまったことについて、非常

    last updateÚltima atualização : 2026-03-30
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   想いを重ねる夜18

    (仕事の忙しい穂高さんのお父さんに、今度いつ逢えるかなんてわからないし、ましてやイタリアなんだから余計に逢う機会がない。穂高さんが寂しく思うのは当然じゃないか! 俺ってばあのとき、そのことに気づかず、フォローをまったくしていなかった)「穂高さん、俺……」「大丈夫だよ、千秋。今はテレビ電話で顔を見ることができるんだし、貯金して俺たちがイタリアに行けばいいだけのことだろう?」「でも――」「イタリアの前に、千秋の実家に行かなければならないね。おばあさんとお母さんの話を直接聞きたいし、それに」 繋いだ手に力が込められる。穂高さんのぬくもりが伝わってきた瞬間に、波立っていた俺の心が、一気に凪

    last updateÚltima atualização : 2026-03-30
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